看護師として仕事をしていく中で、より知識や技術を高めたいと考える場合は、認定看護師や専門看護師の資格を取得することも一つの選択肢です。どちらの資格も、ある分野において卓越した技術や知識を有していることを証明するものです。
たとえば、認定看護師は、他の看護職に対して専門的なスキルを指導するうことができます。しかも、専門看護師は、技術や知識を深めるための研究を行うことも可能です。専門看護師は大学院で専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得し、なおかつ書類審査と筆記試験に合格し、ようやく資格を得ることができます。また、資格取得後も5年ごとに書類審査を行い、更新する必要があり、専門分野は、老人看護やがん看護など13のに分かれているのが特徴です。
一方、認定看護師は、認定看護師教育機関にて6ヵ月の教育課程を修了したうえで、筆記試験に合格することで資格を取得できる資格です。認定看護師は、緩和ケアや集中ケアなど、21の分野に分かれています。そして、この資格を取得すると、専門看護師同様に、それぞれの分野でスペシャリストとして活躍することができます。
ちなみに、この2つ以外の資格だと、ケアマネージャーや社会福祉士の資格を取得する看護師人も多くいます。ケアマネージャーは、介護保険制度に基づき、利用者のケアプランを作成し、自治体や介護サービス事業者と利用者との橋渡しを行う役割を担っています。一方、社会福祉士は行政機関等で、日常生活を送るうえで問題がある人からの相談に対応したり、MSWというポジションで病院に勤務し、患者の経済的な悩みや入院に関する不安などを解消するための支援などを行ったりします。これらの資格は福祉の分野で活躍できる資格であり、今後ますますニーズは高まりそうです。